2013年1月28日月曜日

新感覚空間系エフェクター「TE-2」登場


またまた、間が空いてしまいました。スミマセン。
BOSSから新製品が登場するということで、今回はその製品レビューを書いてみたいと思います。

1年に2回、アメリカで「NAMM SHOW」という、世界中の楽器メーカーが出品するイベントが開かれます。特に冬のこの時期にアナハイムで開催される「Winter NAMM SHOW」のタイミングに合わせて、各メーカーから多くの新製品が発表されることが毎年の恒例になっているのです。今回、BOSSからは3機種のコンパクト・エフェクターが、そしてローランド・ブランドでも「CUBE Lite」というギターアンプが発売になります。何回かに分けてそれらのギター関連製品を紹介していきたいと思います。

Tera Echo = TE-2
音を遅らせて繰り返し再生するこれまでの「デジタル・ディレイ」や「テープ・エコー」とは全く違う効果が得られるこのTE-2。正直に書くと、最初に音を出した時は「これはどう使ったら良いのでしょう?」と思ってしまいました。何とも不思議なエフェクト音は一見(一聴?)、飛び道具的に感じてしまうかもしれません。でもね、使っていく内にいろいろなことがわかってきました。まずは YouTubeの映像で音を確認してみてください。(この映像、手元しか映っていませんが、僕が演奏を担当しています。)


オケの中でのエフェクト音
まず、最初のオケに合わせて弾いているサウンドを聴くと、普通のディレイに聞こえるかもしれません。でも、かなり深いディレイを掛けているにも関わらず、「邪魔にならない」ディレイ・サウンドなのがわかりますか?*【S.Time】でタイムを設定するのですが、テンポなどにシビアに合わせなくも全然大丈夫。アバウトでOKです。

*註  スプレッド・タイムと呼ぶそうです。



弾く強さで変わるエフェクト音
次にギターだけで演奏するシーンがありますが、聴いて頂いたように強くピッキングした時には、独特の柔らかくうねったようなエフェクト音が確認できたと思います。弱くピッキングした時はうねりの少ないリバーブ的な音。まるで歪み系エフェクターのようにプレイスタイルに対して繊細に反応するのです。
この映像のような1人でソロ・ギターを弾くようなシチュエーションの場合、通常のディレイだと音の遅れが一定であるが故に、そのビート感が演奏をしにくくさせてしまうこともありませんか?これを使うことで演奏に集中できそうです。
インプットもステレオ対応なので、ギター以外の楽器で使っても面白いかもしれません。

リバーブ的に使う
【S.Time】を下げることで、スラップバック・エコーと呼ばれる、部屋鳴り感を演出する効果を得られます。通常のディレイよりも反射音が目立たない自然な効果。正にディレイともリバーブとも違う、演奏しやすい環境を手に入れられます。シューゲイザー的なノイズやサーフィン系でのスプリング・リバーブなどを除けば、オケ中でリバーブを使うのは意外と難しいものですよね。【TONE】でエフェクト音の調整もできますから、より派手に or より地味?にすることも自由です。

ホールド機能
これはME-25やVG-99に搭載されていた「フリーズ」によく似た効果が得られます。演奏しながらペダルを踏むことでその時に弾いた音を伸ばし続けられます。ビデオで聴けるように和音での演奏もOK。うまく使えば1人パフォーマンスなどにも使えそうです。僕も今後にいろいろと実験してみるつもり。
そうそう、【FEEDBACK】を最大にすれば、他のディレイと同様にノイズのように発振しますが、そのサウンドもユニークです。


100機種目のコンパクト
このTE-2はBOSSのコンパクトとしては第100機種目のモデルになるそうです。ってことは塗装色も100種類以上あるってことでしょうか?写真で見るとわかりづらいのですが、このTE-2の塗装も非常にキレイで高級感のある色に仕上がっています。DD-7が少しクリームがかった「ホワイト・パール・クリスタル・シャイン」的だとすると、TE-2は「スノー・ホワイト・メタリック」みたいな感じでしょうか?(正式な名称ではありません。念のため)家には今、何台エフェクターがあるかな〜。今度数えてみよう。



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