2014年7月19日土曜日

スイッチャー導入の巻

プロならずとも、多数のコンパクトを組み合わせてエフェクター・ボードを作るのが最近のトレンド。前回ご紹介したように、高校生でもボードを組んでいる子がいます。僕自身はGT-100といくつかのコンパクトを組み合わせるセットで何の不満も無かったのですが、BOSSの新製品を始め、多くのエフェクターを新たに入手しているので、そのテスト用にスイッチャーを購入してしてみようと思った次第です。直列につなぐよりサウンドの劣化が少なく、多くのエフェクターをスイッチ1個で切り替えられれば、それぞれのエフェクターのキャラの違いもよくわかるかな〜と思って…。持っているエフェクターを一個ずつ、つなぎ換えながらテストする許容量を超えてしまっています。


BOSSのスイッチャー=ES-8のレビューも合わせてご覧ください。(2015/5/17)

購入条件

条件は以下の通り。

・大袈裟にしたくない。ライブでもそれほど多くのエフェクターは必要としないから。

・できるだけ軽量に。ローディーさんがいない現場もあるので。

・エフェクター自体の入れ替えをできるだけ簡単に行えるようにする。

・でも、サウンド的には妥協したくない。

ってな感じです。

いざ、楽器店へ!



今回はMUSIC LAND KEYの新宿店にお邪魔してきました。お店のエフェクター担当はスティーブ・ルカサー・マニアの藤原さん。ボードを組むにあたって、必要な機材やセッティング方法など、いろいろ相談に乗って頂きました。とても親切で的確なアドバイス、ありがとうございました!!


店頭には藤原さんが組んだボードが展示されていました。カッコイイけどこんなの自分では作れそうもありません。できる範囲で頑張ります。


購入機材リスト

それでは今回購入した機材のリストをご覧頂きましょう。結果的には「FREE THE TONE」社製のもので揃えることになりました。

・エフェクター・ボード
ボード自体は「PULSE」社製。幅=600mm程度。ボードの全面にマジックテープがくっつく仕様。自分で貼らなくて良いのは楽ちん!


・スイッチャー
ARC-53M。これがエフェクターをコントロールする心臓部。5ループ、3コントローラー(アンプのチャンネルなどの切り替え用)、小型のタイプの中では珍しいMIDI対応のモデル。写真で見るよりかなり小さいです。


・パワー・サプライ
当初は違うモデルを購入するつもりだったのですが、ACも分岐できるこのモデルは超便利。


・ジャンクション・ボックス
これは当初は要らないのでは?と考えていたのですが、買っておいて良かったです。理由は後述。今回はバッファー無しのこのモデルを選択しました。



・パッチ・ケーブル
必要な長さのケーブルをハンダ無しで自作できるものを購入。これが大量に必要なんです。これからボードを組む人はこれの予算も考慮しておかないとダメですよ。


・フットスイッチ
スイッチャーのモード切替にアンラッチ・タイプが必要。BOSS製でもOKですが、省スペースのこちらを勧められたので買ってみました。


試行錯誤

ざっと購入した機材とエフェクターを並べながら計画を練ります。1台ずつループにするか、ある程度グルーピングするかは実際のライブなどで使ってみないとわからないので、ざっくりと置き場所だけ決めていきます。


置き場所が確定しないと、適正な長さのケーブルの作成もできないのですが、ケーブルを作らないと音を鳴らせないジレンマ。後で気が変わった場合は、再度ケーブルを作り直す覚悟で作業します。このケーブルはネジを緩めて差し込むだけで結線できるタイプ。簡単だけどこれで本当に大丈夫なの?しかも不器用な僕の作業ですから…。まあ、実際に現場で使ってみます。



ジャンクション・ボックス

エフェクターの入れ替えや増設は、スイッチャー自体の結線をその都度換えれば良いと思っていたのですが、全ての機材をマジック・テープで固定してしまうとケーブルの抜き差しは簡単ではありませんでした。ライブ時はボリューム・ペダルが必須ですが、エフェクターのテスト時は不要だったりしますし、エフェクターを暫定的に増やす場合などにもこれを使うと非常に便利。


写真には2番と3番を直結するようにパッチ・ケーブルが挿してありますが、ここにペダル類を繋げばよいわけです。参考になるかわかりませんが、信号の経路を公開します。基本的にはエフェクターはスイッチャーの各ループ内に接続されています。

ギター>【ジャンクション・ボックス(JB)】>スイッチャー>【JB】>(場合によってボリューム・ペダルなど)>【JB】>DD-20>【JB】>アンプ

DD-20を使うわけ

ディレイはDD-7ではなくてDD-20を使用。スイッチャーのコントロール機能を使えば、ループを1個潰さずに済むから。ただ、ARC-53MでDD-20をコントロールすると、ON/OFF表示が逆になってしまうのが残念。もしかすると回避する機能があるのかもしれませんが…。調べてみます。

本当の動機

今回、エフェクター・ボードを作るにあたって、「技・WAZA CRAFT」シリーズ=SD-1W、BD-2W、DM-2Wの登場が影響しているのは間違いありません。このエフェクター・ボードの中にこれらが入るのはほぼ確定です。入手したらまたレビューしますね。

暫定的ではありますが、現状はこんな感じ。サイズ小さめとはいうものの、結構な重さになっています。まだまだ、試行錯誤します!


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